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2015.04.14

漢方薬勉強会レポート

2月26日老舗漢方メーカーである建林松鶴堂の建林龍歐先生をお招きして、漢方薬についての勉強会が行われました。

建林先生は自社製品だけでなく、漢方薬全般について詳しく教えていただきました。
花粉シーズンに突入した事もあり、鼻炎系の漢方薬がメインのお話でした。今年は例年よりも早く症状が出始めた方も多いと思います。ちょうど花粉コーナーを立ち上げた頃でしたが、急激に売り切れてしまう程でした。

さて、花粉症や鼻炎をお持ちの方は病院の処方薬をもらったり市販薬を服用したり様々だと思います。その中で漢方薬をお試しになった事はありますでしょうか。

漢方というと少し難しいイメージがあるかもしれません。しかし、今の症状やご自分の体質、体力の具合をきちんと確認して体に合っているものを選べば、きっと効果を実感していただけるはずです。

いくつか漢方鼻炎薬がありますので、ぜひ体質等を確認してみて下さい。

まず1つ目に「鼻療(びりょう)」です。

こちらはアレルギー性鼻炎、蓄膿症の両方に対応できます。麻黄等の強い成分は含みませんので4歳から幅広くお使いいただけます。また、回復力を高める処方なので長期服用が可能です。長年繰り返す花粉症や慢性の蓄膿症でお困りの方は体質的に胃腸が弱く、バリアの弱さにつながっている場合が多いです。そのような方の体質改善に良いと思われます。


次に「照雲(しょううん)」です。
こちらは蓄膿症等の慢性鼻炎の他に、のどの炎症にも効き目があります。割と体力がある方で、風邪をひくと扁桃腺がはれて鼻炎になる等、炎症を起こしやすい方におすすめです。ただし、鼻とのどの症状がどちらもある事がポイントになります。抗炎症作用が高いため、元々鼻やのどが弱い方にもぜひ使っていただきたいと思います。


そして3つ目に「金竜(きんりゅう)」です。
こちらは水のような鼻水が出る場合のアレルギー性鼻炎を緩和します。有名な小青龍湯に、抗炎症作用と水分代謝を良くする生薬をプラスしたものなので鼻水の原因となっている水分を排除してくれます。体力に関係なくお使いいただけて、即効性があるのが特徴になっています。


このように、鼻炎系の漢方でもいくつか種類があります。またそれぞれのどの渇きや眠気等の副作用が出ません。ですから新薬が体に合わない方でも安心してお使いいただけると思います。つらい花粉の時期が続きますが、少しずつ楽にしていきましょう。

その他、鼻炎以外の漢方としてストレスや消化器症状等身近な不調に対応できるものも紹介していただきました。こちらもぜひ参考にして下さい。

まず「清心(せいしん)」と「花月(かげつ)」です。
こちらの2つはイライラ等の精神症状を和らげる漢方になっています。

清心の方はイライラしやすく、どうしても人や物にあたってしまう(イライラを外に出す)場合に適応しやすいとされています。加味逍遥散の処方を用いており、冷えや月経不順、更年期症状等女性特有の症状も一緒に緩和できるとの事です。こだわりの生薬を用いているので、他社の加味逍遥散とは効き目が違うとおっしゃっていました。

一方花月の方はイライラしやすく、それを自分の中に閉じ込めてしまう、またはあまり発散できない等、鬱っぽくすい方におすすめです。こちらは安定作用をもつ生薬が多く配合されているので、幅広い体質の方に対応できます。

これらは精神安定作用があるので、緊張や興奮を和らげ気持ちを落ち着かせてくれます。特に春になると気持ちのバランスが崩れたり、または新生活が始まったりとストレスが溜まりやすい時期になります。そのようなストレスでお困りの方に試していただきたいと思います。

そして消化器症状には「潤勝散(じゅんしょうさん)」です。

こちらは今まで様々な胃腸薬を試したがどれもいまひとつ・・・という方におすすめします。もし油ものをとるともたれたり、お酒が弱くなったり等の症状も伴うようなら肝臓が疲れているのかもしれません。

胃腸と一緒に肝機能を高める事で、不快な胃腸症状を緩和できる可能性があります。なぜかといいますと、漢方では胃腸と肝臓はつながりが深いために影響し合うという考え方があるそうです。つまり肝臓が弱っていると胃腸も弱ってしまい、トラブルを起こしやすくなってしまうのです。

また肝臓の働きを助ける事で胆汁の出を良くし、胆石に良いと効能がとれています。胃腸と肝臓だけではありません。鼻炎の漢方薬には肺機能を高める処方が入っているものもあるようです。それはもちろん鼻と肺はつながりがあるためです。

漢方は新薬のように症状が出ている部分だけを見るのではなく、その根本の部分を治療するように作られているのです。よって自然治癒力が高まり、体質改善が期待できるのです。

ここまでいくつかの漢方を紹介しましたが、先にも述べた通り、体質等の見極めが大切になります。漢方を選ぶ際どの種類を選択して良いのか難しい場合はぜひご相談ください。

また今回の研修を経て、漢方がとても奥深い事を知りました。漢方の考え方を身に着ける事で、あらゆる角度から病気を見られるようになるのではないかと思います。そして薬の選択の幅を広げ、より実践的なアドバイスができるようにしていきたいと考えています。

皆様も薬を選ぶ際に、漢方を1つの選択肢にしてみてはいかがでしょうか。

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